Whoosh FX の製品のメインデザイナーであるAntoine Martinが、目的にあった効果音を効率の良く作成するやマニュアルにはない秘訣をいくつかご紹介します。すでにお持ちの方はぜひご参考にしてください。ご検討中の方は、導入のきっかけになれれば幸いです。
#1:最適なウーシュサウンドを手早く作成するためのヒント
3つのレイヤーを同時に操作してサウンドエフェクトを仕上げるのは少し困難かもしれません。従ってNoiseレイヤーをソロにして始めると良いでしょう。White、Pink、あるいはBlueノイズあたりを選択し、CutOffを設定します。およそ50~250Hzの間にすると良いでしょう。そしてResonanceを5〜15%ほど加え、Filter Depthをデフォルトの50%のままにしておきます。これで程よい“ウーシュ”サウンドになりますので、あとはソロを解除して、2つのTextureレイヤーを足して仕上げをします。
2:ウーシュサウンドの最適化
よりハッキリしたWhooshサウンドにするため、エンベープの右側を縮小します。具体例として、エンベロープディスプレイの“ALL”ボタンをクリックし、Curveノブ横の“R”ボタンをオンにし、“ー”ボタンを数回クリックします。
#3:エンベロープのリセット
エンベロープをマウスドラッグで描き、その結果に満足いかない場合、画面の右クリックでエンベロープをリセットできます。上半分のリセット実行でエンベロープ=0%、下半分のリセット実行でエンベロープ=100%に設定されます。
DopplerはPitch Mode(Movementパネル)のデフォルト設定になります。その他のモード:> Noise、> Texture 1、> Texture 2は、ピッチ変化がエンベロープに従うモードになります。モードの名前がどのレイヤーのエンベロープとリンクするのかを示します。これらのモードは、エンベロープと連動したピッチのライズとドロップに便利です。
ヒント:MIDIキーボードによるウーシュサウンドの変化をもたらす場合、“Velocity”と”Key”ボタンをオンにします。VelocityはFilter Depthにノートベロシティを適用し、Keyは演奏したMIDIノートと連動してフィルターカットオフが変化します。
#4:サウンドを別次元のものに
Convolverは音に別の奥行きを与える際に使用します。例えば、戦闘シーンにおける剣の音を作る場合、プリセットの“INIT Swish”を金属サンプルに適用し、ミックスを約25%に設定します。
#5:ウーシュのランダマイズ
ランダムボタンとアンドゥボタンを用いることで、サンプルのランダマイズと1つ前のサンプルに戻ることが可能で、アイディアやインスピレーションを得る際に便利です。
#6:レトロサウンド
レトロSFサウンドを作成する際、“Classic”カテゴリーのプリセットを選択し、Textureレイヤーのフィルターを“Comb”にすると良いでしょう。そしてResonanceを50%以上に上げます。そしてDurationを4~5秒にし、程よいパスバイ効果を得るようにしましょう。
Whoosh FXに関する詳細はこちら: www.uvi.net/whoosh-fx