UVIのサウンドデザイナー:Antoine Martin(アントニーマルタン)と共にDroneの機能を深堀します。
1. ダイブ トゥ ループ
MOD画面で、Feedback Loopレベルを素早くMIDIモジュレーションホイールに割り当てることができます。設定をしたらすぐ演奏してお試しください。その結果は…神のみぞ知る!
MOD > MODWHEELの項目でTARGETをFeedbackに設定
2. デュアルLFO
XY LFOをオンにしてサウンドに動きをつけましょう。XとY軸で、独立した2つのLFOバランスを自由に操ることができます。EDIT画面に移れば、LFOの詳細パラメーターにアクセスでき、ドラッグ操作でLFO波形を(矩形波から三角波まで)自由に変形させ、スピード、深さ、位相で、複雑なパターンを簡単に設定できます。
XとY、2つの独立したLFOモジュレーター
3. サラウンドサウンド
Falconをお持ちであれば、Droneをサラウンドモードで扱えます。FalconのConfigurationで« Quad »または« 5.1 »に設定いた後、Falconから設定に合わせたDroneのプリセット:« Quad »または« 5.1 »を開けば、そのままサラウンドテクスチャーやアトモスフィアデザインが可能です。
4. 倍音成分を整える
新設計のHarmonicsエフェクトは、サウンドに別次元の彩りをします。音色に心地よさと温もりを加える場合は偶数倍音(II、IV、VI、VIII)を上ます。アグレッシブな感じに仕上げるのなら奇数倍音(I、III、V、VII)を加え、さらにディストーションでそれを強調しましょう。
XとY、2つの独立したLFOモジュレーター
5. Swarmエフェクト
SwarmのPitchを12st(セミトーン)に設定し、Swarmを10~30%程度にすれば、程よいコーラス効果が生まれます。40~50%にすると少し奇怪な雰囲気になります。Swarmを扱う際、ボイス数に比例してCPU負荷が増しますので、ご注意ください。
6.フィルター設定
FX画面のFilterエフェクトは超シンプルながらパワフルです。特にXY LFOと合わせた時の効果は絶大。FX Mix = 0%の位置でFREQ(カットオフ)を設定し、FX Mix = 100%の位置でFX MOD(モジュレーションの深さ)を設定しておくことで、演奏しながらXYパッド操作でフィルターモジュレーションを効果的に操ることができます。
7. ベロシティマッピング
応答レスポンスの良いサウンドをデザインする際、設定(歯車アイコン)画面で、最適なベロシティマッピング見つけましょう。« GAIN »をオンにした場合、鍵盤演奏の強さに応じて、音量が大きくなります。« HARMONICS »をオンにした場合、ベロシティによって倍音レベルが変化する、興味深い結果を得ることができます。
8. グラニュラリティ
EDIT画面では、サウンドソースの再生エンジンの切替:通常サンプル再生とグラニュラーシンセシスが可能です。IRCAM GRAINモードにしてみましょう。
一般的なグラニュラーシンセのテクニックで、SIZEを上げ(300~500ms)、DENSITYを下げる(0.1~0.6)とアルペジオ風のサウンドになります。ピッチ感のないアトモスフィアサウンドの場合は、DENSITYを3に設定して、VARIATIONを演奏しながら適度に動かしてみてください。
IRCAM GRAINでよるシンプルかつ効果的なサンプルシンセサイズ
9. ビブラート
シンプルなビブラートサウンドを構築する場合はまず、SOURCE 1と2で同じサンプル(あるいは似たようなサンプル)を使用します。そして、1と2のピッチを微妙にズラし(1~2stの間)ます。そしてXY LFOをオン。LFO Xはビブラートの速度と音量変化を司りますので、EDIT画面でLFO XのSPEEDとDEPTHを適度になるように設定をします。
10. 自分だけのプリセット作成
Droneはプリセットメニュー横に保存ボタンが用意されていますので、音色を作成したら保存をしましょう!
目的が特にない場合、まずサウンドソースのランダマイズボタンで、サンプルのランダム選択を試しましょう。お好みのサンプルが出てきたら、FX Mixを100%にして、KEYGROUPE FX(キーグループエフェクト:Distortion、Harmonics、Filter)を効かせましょう。そしてFX画面で、パラメーターをいじくり回してください。最後にXY LFOをオンにして、サウンドに命と動きを与えましょう。ジャ~ン!完成です!
Droneの製品に関する詳細はこちら: www.uvi.net/drone