スクリプトプロセッサー(Script Processor)は、Lua(プログラミング言語の1つ)で記述されたUVIスクリプトを使用したカスタムのイベントプロセッサーです。
イベントプロセッサーモジュールには2つの主要コントロールセットが存在します。1つはスクリプトそのものに反応する通常のコントロールパラメーター、もう1つはスクリプトで定められたコントロール(ノブ、ボタン、メニューなど)です。
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Falcon Factoryからプログラム"Nylon Guitar Model"を開き、画面をMain > Eventsタブに切替えスクリプトプロセッサーのプリセット:Performance > Strumを追加します。
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このスクリプトには1つのパラメーター:Lagのみが用意されています。ノブの設定範囲は1.0から200ミリ秒(ms)で、和音入力した際のノートタイミングをズラしたタイムラグによるギターのコード演奏をシミュレーションします。
Falconには、自動ハーマナイズ、ユニゾンボイスジェネレーター、MIDI CCフィルタリングなど、バラエティに富んだファクトリープリセットスクリプトが多数用意されています。また、オリジナルのスクリプトを作成してFalconをカスタマイズすることも可能です。
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試しにプロセッサーに入力されたノートをプリントするシンプルなスクリプトを書いてみましょう。テキストエディターで以下のスクリプトを入力し、"printer.lua”として保存します。
printer = OnOffButton(“Print”, true)
function onNote(e)
if printer.value == true then
print(“On : “, e)
end
postEvent(e)
end
function onRelease(e)
if printer.value == true then
print(“Off: “, e)
end
postEvent(e)
end -
デフォルトのスクリプトプロセッサーモジュールを追加し、モジュールの左上の”Load Script”(フォルダーアイコン)ボタンをクリックして、保存した"printer.lua" を選択します。
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モジュール右上の"Show Script Console Output”スイッチをオンにします。このオプションは通常、デバッグメッセージの表示に使用します。いくかのノートを演奏すると、画面に演奏されたノートのトリガーとリリース情報がコンソール画面に表示されます。このスクリプトで設定したボタン:Printをオフにすると、情報はコンソール画面に表示されなくなります。