デュアルディレイ(Dual Delay)様々なタイムベースの効果を生み出すディレイエフェクトモジュールです。伝統的なディレイ効果から、リバーブのような残響、あるいは特別な効果までをもたらし、直感的な操作と明快なステレオ、フェイズ表示によって、効率よく扱うことができます。
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シンセリードサウンドに加えてみましょう。Falcon Factoryサウンドバンクからプリセット"Retro Lead”を見つけて、ダブルクリックで読込みます。
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画面をEffectsタブに切替えて、すでに挿入済みのAnalog Tape Delayのヘッダーを右クリックし、Dual Delay > Basic Stereoに変更します。
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まず、Delay > Timeを“1/4“に増やしてディレイ効果を明確にします。ディレイタイムはミリ秒(ms)単位、あるいは(この例のように)音符単位(テンポシンクをオンにした場合)で設定することができます。
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ステレオ(Stereo)とフェイズ(Phase)グラフは、Dual Delayモジュールの中心部となります。画面下のパラメーターを操作に応じて、このグラフ表示がリアルタイムに変化します。例えば、ディレイセクションのフィードバック(Feedback)を操作することで、画面上のタップ数が変化するのを確認できます。
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タイム(Time)とフィードバック(Feedback)は、左右のチャンネルに同じ値を設定します。左右チャンネルの設定値は、それぞれの右隣のL/Rノブで、設定値からシフトする形で設定できます。例えば、タイムのL/Rノブを左方向に操作して、”L x 0.50”に設定することで、左チャンネルのディレイタップが右チャンネルの半分の長さになります。
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少しピッチモジュレーションによるコーラス効果を加えましょう。Modulation > Depthを“1.00 Cents“、Modulation > Rateを“0.1 Hz“に設定します。
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次にフィルターを調節して低域をすっきりさせます。Filters > Low Cutを“1.6 kHz”に設定します。
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ファクトリープリセットをお好みの設定に変更したら、新しいプリセットとして保存しましょう。モジュール右上のプリセットファイルメニューから”Save Preset”を選択し、プリセットに名前をつけて保存を実行します。ここでは仮に“My Preset”とします。
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プリセット保存を完了しますと、プリセットメニューにUser Preset(ユーザープリセット)の項目に保存されたプリセットが表示されます。
Dual Delayはタイムとフェイズ効果の設定で多くの定番クラシックエフェクトを生み出します。例えば、ショートディレイとモジュレーション設定によってコーラスやフランジャー効果を演出ることができます。この際、モジュレーション、フィルターおよびローテーションパラメーターでそのサウンドキャラクターを決定づけます。また、これまで経験したことのないようなサウンドを創り出すことができます。ファクトリープリセットのSpecial FXのカテゴリーには、様々な特殊効果が例として用意されていますので、ぜひご確認ください。