SparkVerb(スパークバーブ)は、特別かつ汎用性に富んだリバーブエフェクトです。画面中央には周波数ベースのスペクトル表示が用意され、周波数帯域ごとの残響効果をビジュアルで確認することができます。またCPU負荷が非常に低いのもこのリバーブの魅力です。
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それではパートをいくつか追加して、それぞれにループ素材を読込んで(例では検索機能使用して別売のMayhem of Loopsのループを使用)、SparkVerbの効果を確認していきましょう。もし、ループが自動再生しない場合、Falconのヘッダーにある再生ボタンあるいはDAWの再生ボタンをクリックしてください。
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パートとループを追加したら、AUXチャンネルにSparkVerbを追加し、1つのSparkVerbですべてのパートに同じ効果を加えます。FalconのMIXERボタンをクリックし、ミキサー画面を表示します。ここには追加した3つのパートが左、右側に4つのAUXチャンネルが表示されているのを確認できます。
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チャンネルAUX1の上にある+ボタンをクリックし、メニュからReverb > Sparkverb > 05 - Room > Ambience Roomを選びます。これでSparkVerbの画面が上に表示されます。
SparkVerbモジュールの中央にはスペクトルディスプレイが用意されています。低周波帯域の残響は画面の左側に赤、高周波帯域は右側に青色で表示されます。ルームサイズ(リバーブタイム)の長さに応じて、表示が縦軸の上方向に伸びていきます。この画面表示は、SparkVerbのパラメーター操作に反応し、設定変更をするとその場で表示が変化します。
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SparkVerbはAUXバスに追加されていますので、Mixノブを右方向に回して、エフェクトのドライ/ウェットバランスを"100%"エフェクト=ウェットに設定します。リバーブ効果の量はAUXチャンネルのフェーダーで調節し、パート個々のセンド量に応じて効果が適用されます。
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3つのループのSparkVerbへのセンド量を調節していきます。それぞれのAux1 sendを“-16db”、“-30db”そして“-60db”に設定します。これで3つのトラックにエフェクト効果が加わります。
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最後にSparkVerbの"電源"ボタンのオン・オフでその効果を確認します。ここからSparkVerbのパラメーターを操作しながら設定をしていきます。お気に入りの設定が見つかったらプリセットとして保存しておきましょう。これでお好みの設定を後からいつでも呼出すことが可能になります。
ヒント:SparkVerbにはフリーズ機能が装備されています。この機能は残響を瞬間的に捉え、永遠に持続 =フリーズさせる特別な効果を生み出します。例えば、ドラムループを再生しながら、スネアドラムが鳴った時点でFreezeボタンを押すと、スネアヒットの残響のみが永遠に鳴り響きます。この効果はドラムループに再生を停止しても持続され、Freezeボタンを再度クリックして無効になるまで、響き続けます。