ステップエンベロープ(Step Envelope)と時間経過に沿った効果をプログタミングするのに適したエンベロープジェネレーター(モジュレーションソース)です。
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ステップエンベロープを理解するのにキーグループゲインは有用なパラメーターです。Falcon FactoryサウンドバンクからプログラムString Analogを開きます。
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そして、キーグループゲインを割当てます。KEYGROUPのGAINパラメーターを右クリックし、Add Modulation > Keygroup > Step Envelopeを選びます。少しだけ演奏してみましょう。バーが上いっぱいに描かれている箇所はフルボリュームで発音され、空欄になっている箇所はゲートされているのを確認できます。
ステップは、フルオン・オフである必要はありません。つまりステップのマウスクリック、あるいはドラッグでステップごとの音量を設定することができます。
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例えばステップの間隔をあけて、値を半分、さらにその半分(=1/4)に設定することで、ディレイのフィードバックに似た効果を演出することができます。スムーズ(Smooth)パラメーターでステップ間の変化に滑らかさを加え、不要なポップ/クリックノイズなどを防ぐことができます。
ステップ数と分解能(=1ステップの長さ)の設定が可能です。Stepsでエンベロープのステップ数を設定し、Freqパラメーターでステップの長さをHzまたは音符(テンポシンクをオンにした場合)単位で決定します。ステップエンベロープのテンポシンクをオンにした場合、通常、ステップ数は拍子の倍数に設定します。ただし、拍子の倍数以外の値に設定した場合、パターンの再生がループから段々ズレていく趣深い結果を得ることがあります。
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モジュールのヘッダーにあるテンポシンクボタンをオンにすることでStep Envelopeの動作をテンポと連動することができます。
テンポシンクしたステップエンベロープは、ピッチモジュレーションに有効です。設定をバイポーラー(Bipolar=双極)にすることで、上下のピッチ変化をもたらします。ステップの設定範囲は+1 から -1となりますが、実際のピッチ変化の範囲はモジュレーションレシオの項目で設定します。+12設定した場合、エンベロープのモジュレーション範囲は±1オクターブ(12半音)となります。
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またステップ間の変化を滑らかにしてLFOに似た効果をパターン設定できます。Interpolation ModeをSplineに切替えることで、バー表示上に変化曲線が表示されます。これはピッチ変化やワブルなど様々な連続変化をもたらすモジュレーションソースとして有用です。
Step Envelopeのプリセットをチェックすることをお忘れなく!ここには1,000以上の即戦力パターンが用意されています。