エフェクトラックはミキサー外部にあるエフェクトラックのように、複数のエフェクトとエフェクトパスを扱う特別なエフェクトモジュールです。エフェクトラックは、そのフロントパネルにエフェクトラックマクロ(EffectRack Macro)を追加して、格納されたエフェクトのパラメーターをコントロールします。
どのように扱うのか、まずはプログラムを1つ読込み、Effectsタブで画面を切替えて、Effect Rackを1つ追加しましょう。
-
エフェクトラック(デフォルト設定)を追加すると、このモジュールの画面にツマミやスイッチが無いことを確認できます。また、このまま何か音を鳴らしてもこのラックによる効果/変化はありません。デフォルトのエフェクトラックの中にはエフェクトが追加されていないためです。エフェクトラックの構築(エフェクトやエフェクトチェーンの追加)をするにはTREEビューを使用するのが最も効率的です。それでは左サイドバーのTREEをクリックし、エフェクトラックのノード= Chain1を右クリックしてエフェクトを追加しましょう。
-
メニューからAnalogTapDelay、そしてLOWPASS24を選んで、このChain1にディレイとフィルターを追加します。
-
画面上のツールバーのスイッチでモジュレーションエディターを表示可能にします。
-
Analog Tape DelayのDelayノブを右クリックし、メニューからAssign Effect Rack Macro > Add New Macroでマクロ(コントロールパラメーター)を追加します。これでFalconの画面下のエディターにマクロ設定が表示されます。"DisplayName"の箇所をダブルクリックすることで、マクロの名称変更ができます。ここではわかりやすく"Delay"としておきましょう。同様にフィルターのCutoffもマクロを設定し、"Cutoff"と名前を変えます。
-
一通りの設定を終えたら、エフェクトラックのフロントパネルに戻ると追加されたマクロが追加されているのを確認できます。
-
マクロの配置やエフェクトラックのパネルを編集する場合、コンピューターキーボードのctrl(PC)/ command(MAC)+ Eでエディットモード入ることができます。ここで作成した2つのマクロを選択し、背景の右クリックで配置操作に関するレイアウトオプションがメニュー表示されます。ここでは、ドラッグ&ドロップによる背景画像の追加も可能です。キーボードショートカットの再実行でエディットモードを解除します。
-
ラック内のエフェクトチェーンの音量設定はTREEビューでチェーン右横のボリュームスライダーでおこないます。
エフェクトラックは複数のエフェクトチェーンを持つことができます。このことは複数のエフェクトを並列処理するオリジナルのマルチエフェクトを創造できることを意味します。エフェクトチェーンの追加はツリービューで、エフェクトラックのノードを右クリックし、”Add FX Chain”を選びます。
エフェクトラックの構築、設定を完了したらユーザープリセットとして保存しましょう。フロントパネルのマクロ設定を含め、保存しておくことができます。