前項目ではFalconに1つの音色を読み込んで、保存するまでの手順を解説してきました。ここでは複数パートの扱いについて、解説します。
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パートリスト(PARTS)の+ボタンをクリックして、パートの追加をおこないます。
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追加されたパートに音色を設定します。サウンドバンクFalcon Factoryから、Pads > String AnalogとリズムのRhythm > Dr Dubstep 148bpm(ご自身のドラムループでも可)それぞれ、別のパートに追加します。この操作で、Falconをマルチティンバー(マルチパート)のソフトウェアインストゥルメントとして、複数の音源を扱うことができるようになります。UVIではこのことをマルチ(Multi)と呼びます。
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MIDIチャンネルを変更して、パート1とパート2の音色をスタックして(重ねて)みましょう。この2パートのMIDI入力を、A1に設定します。(チャンネル1に設定した)MIDIコントローラーのキーボードを演奏すると、2つのパートの音色が同時に発音することを確認できます。(オンスクリーンキーボードは、常に選択したパートのみに対して反応します。複数パートの演奏はできません。)
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2つのパートが演奏されることを確認したら、パート2のボリュームを-12dBに下げて、Octを-1に設定します。これで2つのパートの音色バランスが変化し、なおかつ、パート2の音色が1オクターブ下の音程で発音されます。
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パート3のリズム再生はMIDIノートの入力でおこないます。ドラムループの再生は、Falconのツールバー上のトランスポート(再生と停止)ボタンでおこないます。読込まれているドラムループは、オートプレイ(auto-play)機能によって、Falconの操作とテンポに同期します。ツールバー上のテンポ設定を変更すると、リズム/ループ再生のテンポが変化するのを確認できます。
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複数パートの構成は、Multi(マルチ)形式のファイルとして保存できます。ツールバーメニュー(スパナアイコン)からSave Multi Asを選んで、マルチファイルに名前を付けて保存します。
Multiファイルは、現在開いているFlaconの状態を1つのファイルとして一括保存します。この中には音色プログラムの設定以外に、パートの設定も含まれます。