Falconでは、ドラムループ素材からドラムキットを構築することも可能です。この項目では、ドラムループのスライスからキットの構築するまでの手順を解説します。
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まず、スライス情報を持つドラムループをダブルクリックで、パートに読込みます。ここでは、別売のサウンドバンク(Mayhem of Loos, Beat Box Anthology 2, Toy Museumなど)に含まれているループを使用していますが、ご自身のループライブラリーから代用しても構いません。
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ループが読込まれると、サンプルはSlice(スライス)オシレーターに割当てられます。このオシレーターではファイルに含まれるトランジェントマーカーによってサンプルは分割され、Falconのテンポに同期して、再生をおこないます。
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このサンプルのスライス情報使用して、マーカーごとのキーグループに変換をします。Sliceオシレーター上のMAP(鍵盤アイコン)ボタンをクリックすることで、スライスが1つ1つキーグループに変換されたレイヤーが作成されます。
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この際、オリジナルのループ素材は、もともとのレイヤーキーグループとして残っていますが、このレイヤーは自動でミュートされ隠されます。TREEビューでこのスライスされたキーグループが、”Mapped”(マッピングされたレイヤー)として選択されていることを確認できます。
ノート演奏で、スライスされたキーグループの発音を確認します。音を確認してこれらのキーグループをドラッグして、一般的なドラムキットのように配列を変更することができます。
これらのスライスは元のサンプルループを参照し、1つのサンプルの中で各々の再生範囲をマーカーで設定されています。
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スライスの再生範囲は、サンプルエディターのスタート(S)とエンド(E)マーカーのドラッグで調節できます。この調節で、不要箇所の再生を排除することができます。
マーカーの選択はダブルクリックでおこないます。
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サンプル波形のダブルクリック - マッピングエディター上のキーグループのクリックで、目的の波形を表示して編集することができます。マッピングエディターツールバー右端のMIDIアイコンボタンで、演奏したキーグループの波形を表示することができます。
サンプルエディター上で、右クリックで、リバースやノーマライズ、フェードなどの波形編集コマンドにアクセスすることができます。ただし、元波形を参照していますので、不用意に上書きされないようにご注意ください。
スライス操作に制限はありません。スライスサンプルのオシレーターをStrechに変更することで、スライス個々にリアルタイムのタイムストレッチやエフェクト処理が可能です。キーグループエフェクトを用いた場合はスライスごと、レイヤーエフェクトを使用した場合は全スライスに適用します。