Falconには様々なシンセオプションが装備されています。ここではFMシンセオシレーターのファクトリープリセットを利用して、シンセサウンドに躍動的な動きを加える手順を解説します。
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右サイドバーのオシレータータブからFMオシレーターをマッピングエディターにドラッグ&ドロップします。
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ノートを演奏して音が出るのを確認したら、プリセットメニューからEP Hollowを選択します。この音を使用してエディットしていきます。
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FMオシレーターは4つのオペレーター(A、B、CとD)のベースノートに対する周波数比率(RATIO)設定によって、音色を決定付けます。例えば、2.0に設定した場合、ベースノートの2倍の周波数=オクターブ上を発振します。この設定をシンプルな整数比(3/2、4/3など)にすることで、相互作用による明瞭な倍音効果を生み出します。また、設定値を微妙に調節することが可能で、趣深いサウンドや予期しない結果を生み出します。ここでは、オペレーターCを2.17、Dを1.17に設定して確認をします。
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オペレーター配列は、アルゴリズムによって決定され、同じRatio設定でも異なるアルゴリズムによって、オペレーター間の相互作用が変化し、音色に劇的な変化をもたらします。画面右下の配列をあらわす画面をクリックし、メニューから違うアルゴリズムを選択してみましょう。試しに8番目のアルゴリズを1つ上の7番目に変えてみます。
これでソースとなるサウンドの設定を終了して、アルペジエーターでダイナミックな変化を加えます。
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メイン画面の表示をEventsタブに切り替え、+ボタンで、メニューからArpeggiatorを選択します。
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次にアルペジエーターのプリセットメニューから、シーケンスピッチに変化をもたらすプリセット、例えばプリセットのARPEGGIATOR > Line > High Museを選びます。
いくつかのノートをおさえたまま、アルペジオシーケンスを確認します。
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このアルペジエーターには3つのレイヤー:ノートベロシティ、ピッチ、MIDI CCが用意されwています。それでは、MIDI CCレイヤーをFMオペレーターのモジュレーションソースとして設定してみましょう。表示をMIDI CCレイヤーに切り替えて、グリッドのドラッグで、いくつかのステップに値を設定します。
レイヤーの表示と設定をおこなうには、ステップグリッドの右クリックでメニューから目的のレイヤーを選びます。
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次にターゲットのMIDI CCを設定します。ここでは、MIDI CC #16に設定します。
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Edit画面に戻り、FMモジュールのFeedbackパラメーターを右クリックし、メニューからMIDI Learnを選択します。画面のメニューでMIDI CC 16を選んで、Closeボタンのクリックで画面を閉じます。
ノートを演奏しておさえたままにすると、Feedback値がアルペジオシーケンスにあわせて変化するのを確認できます。テンポを少し下げて、確認してみましょう。アルペジエーターは、Falconのテンポ設定と同期していますので、メインのツールバー上のテンポ設定をダブルクリックし、新しいテンポ値を入力します。数値入力後、Enter/Returnキーで設定が適用されます。