次にパッドサウンドを構築してみましょう。モジュレーションを駆使して時間経過とともに音色に脈打つ変化を加えます。
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まず、空(empty)のパートから新しいシンセキーグループ(マッピングエディターツールメニュー > Create Keygroup > Synth Template)を作成します。
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そしてシンセオシレーターをデフォルトのAnalogからAnalog Stackに変更します。シンセオシレーターの種類はOSCタブの箇所を押し続けて表示されたメニューでおこないます。
Analog Stackオシレーターは、Analogオシレーターを8つ装備したモジュールで、オシレーターを重ねた音色に有用です。
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ここでは、オシレーター2と3の”電源”ボタンを押して、オンにします。 このモジュールは、波形、ゲイン、パン、ピッチオフセットなどのパラメーターをオシレーター個々に設定することができます。
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オシレーター2のSemiパラメーターを+7、オシレーター3のOctを+1に設定します。
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オシレーターは個別にモジュレーションをかけることが可能です。オシレーター2のパルスワイズモジュレーションにモジュレーションソースを割り当てます。オシレーター2のPWMパラメーターを右クリックし、ADD MODULATIONを選びます。
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メニューからInternal > Keygroup > New LFOを選択して、新しいLFOを追加します。キーグループ階層にLFOを加える理由は、ボイスごとにモジュレーションをかけるためです。
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モジュレーションソースが追加されると、そのモジュールがモジュレーションエディターに表示されます。モジュレーションエディターが表示されていない場合、Editタブ右上のトグルスイッチ類の右端のバーグラフアイコンがオンになっていることを確認し、画面一番下のMODULATIONと表示されている項目の三角形のボタンをクリックして下向きに設定します。
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演奏をするとLFOがオシレーター2のPWMに変調を加えているのを確認できます。サウンド変化が少し過激すぎますので、調節をします。
モジュレーションデプススライダーを0.25に設定します。これでちょうど良い感じなったのを確認できます。
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次にFreqを0.15Hzにして、LFOスピードを少し遅くします。 同じようにオシレーター3のPWMにも、同じ手順で新しいLFOを追加して、調節をします。LFO2のFreqをLFO1とは異なる速度に設定します。
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異なる速度のLFOを使用した変調は結果として、躍動的な(周期的に脈打つ)音色変化をもたらします。同様に、パンやフェイズ、オシレーターピッチなどのオシレーターパラメーターにモジュレーションを加えることも効果的な結果を得ることができます。